HEIWA・PGM Challenge

ニュース

baek20
NEWS 2019.09.20
【ChallengeII/FR】T・ペク、日本初優勝を手にアジアでの活躍を誓う

 3人のプレーオフを制して、T・ペクが日本初優勝を果たした。

 通算10アンダーの単独首位でスタートのペクは、6番ホールで3バーディー目を奪い、通算13アンダーにスコアを伸ばした。難関ホールの7番ホールでは降り出した雨が強まって来たこともあり、2打目でクラブが滑ってしまい、ダブルボギーを叩く。この時点では、最終組で一緒に回る西村匡史と通算11アンダーで首位の座を分け合うことになった。「残り11ホールで必ずチャンスは来る」。そう信じ、決して焦らず、我慢のゴルフを続けたペクは、通算12アンダーでフィニッシュ。勝敗の行方は同スコアのI・H・ホ、岩本高志とのプレーオフにもつれ込んだ。

 18番・パー5で行われたプレーオフ1ホール目。ホが3打目のアプローチをピンそば60センチにピタリと着けた。ペクも岩本もバーディー奪取を逃し、ホがウイニングパットを決めると誰もが思った。ペクは帽子を取り、勝者を称える準備をしていた。だが、ボールはカップに蹴られる。

「ライン上の芝が立っているようにも思えたのですが、気にせず、簡単に打ってしまいました」。ホールアウト後、ホはうなだれ、「優勝に縁が無かったです」と呟いた。同2ホール目でパーに終わり、ホはプレーオフ決戦から脱落したのだった。

 ペクと岩本は互いに譲らず、同5ホール目でついに決着がついた。2度目のカップ位置切り直しで、カップはグリーン右奥へ。グリーン手前から池がグルリと取り囲んでおり、シビアなショットが求められた。雨が強さを増していた。レイアップした3打目を先に打った岩本のボールは、グリーン右サイドの斜面で右に跳ね、池に吸い込まれた。ペクは、これから打つ3打目に集中していたことで、岩本のミスショットを把握していなかった。グリーンをキャッチし、歩を進めた時に岩本の池ポチャショットを知ったのだった。

「岩本さんはプレーオフでパットをしぶとく決めていましたし、ゴルフは最後の最後まで、ボールがカップに入るまで何が起こるか分かりません。ですから、確実にパーを取ることに集中しました」とペク。池の端でドロップ後の5打目で岩本は5オン。ペクが2パットのパーに収め、雨中でのプレーオフ決戦を5ホール目で制したのだった。

「12月に結婚します。それを機にアジアを拠点に戦って行くつもりでしたから、この優勝はとても嬉しいです」と、ペクは目を細める。AbemaTVツアーでの初優勝は、レギュラーツアーの「マイナビABCチャンピオンシップ」、そして11月に沖縄県で開催される「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」への出場資格をもたらした。

「ゴルフを覚えたニュージーランドと似て沖縄は風が強く、僕の大好きなバミューダ芝のグリーンだそうですから、プレーがとっても楽しみです」。柔らかい笑顔でそう話しながら、ペクの細い目は輝きを増していていた。ツアーでのさらなる活躍の予感が漂う。

フルリーダーボードPCはコチラ / SPはコチラ>>