HEIWA・PGM Championship 2018  11/1(THU)2(FRI)3(SAT)4 (SUN)PGMゴルフリゾート沖縄

ニュース Final Round

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NEWS2018.11.04ショーン・ノリス、歓喜の涙に隠れた、家族のために最高の結果を…

 通算11アンダーの首位でスタートしたショーン・ノリスは、パーセーブが続いた。ショットが決して悪かったわけではない。グリーンは確実に捉えている。肝心のバーディパットがひと筋違ってカップインできない。

 追いかけてくる足音が徐々に近づいて来る。速報版で片岡大育が着実にスコアを伸ばしていることには気づいていた。3打差が縮まって行く。前半9ホールすべてパーに終わったノリスのスコアが動いたのは14番・パー4だった。ティショットが深いラフに捕まったが、グリーンには乗せられそうなライだったのがラッキーだった。アイアンショットは相変わらず切れている。イメージ通りのショットを放ち、バーディパットをねじ込む。通算12アンダー。だだ、再びパーセーブが続き、最終ホールを迎えた時点では、首位タイになっていた。前の組でプレーする片岡が、先にバーディパットをねじ込み、ギャラリーから盛大な拍手と歓声、歓喜の指笛が鳴らされる。

 その瞬間、ノリスは単独2位となった。首位の片岡とは1打差。最低でもバーディフィニッシュでプレーオフ。イーグルを奪ったなら再逆転での優勝だ。

 シャフト長をあえて44インチに短くしたドライバーは、飛距離よりも方向性を重視したクラブ。持ち前の低い弾道でフェアウエイを捉えた18番・パー5。2打目はピンまで208ヤード。5番アイアンでピンを果敢に攻めた一打は、グリーンをキャッチし、ピン奥6メートルに止まった。

 帯同キャディーを務めてくれた友人のチャイス・マナともラインの読みが合致した。下りのフックライン。日課にしているパットドリルのイメージを呼び起こすようにして素振りを繰り返した。そのイメージ通りに打ち出せたボールはラインに乗り、カップに沈んだ。逆転のイーグル奪取。ノリスは長尺パターから手を離し、両手で顔を覆った。流れ出した涙を誰にも見られたくはなかった。感動の涙が次々に溢れ出てくる。帯同キャディーと抱き合い、喜びを分かち合った。

「先週の火曜日に長男が生まれました。出産に立ち会い、そして南アフリカから日本に再び戻って来ました。実は父のパトリック(78歳)が病床に伏せていることもあり、二人のために何かできることはないかといつも考えていたのです」。ノリスが導き出した答えは、仕事であるゴルフで、最高の結果を出すこと。誰もがきっと喜んでくれるに違いない。自分に課した課題を劇的なイーグルパットでクリアーしてみせたのだ。

 ツアー通算3勝目。賞金ランキングは2位に上昇。年頭に掲げた賞金王奪取も現実味を帯びた。その差は約2800万円。病の父のため、産まれて来た息子のため、そして父親となった自分のために成し遂げた大きな仕事。価値ある一勝だ。

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